面白い、というか目が離せないドラマを見た、
何だろう、この空気感、淡々とした、それもちょっとヘンテコな癖のあるキャスト達。
『オリーヴ・キタリッジ』 キャスト(ネタバレ)
オリーヴ・キタリッジ(フランシス・マクドーマンド)
主人公 中学校の教師。
厳格な性格は、父親が自殺したせいかもしれなない。
海沿いの大きな家にすみ、バラなど花を庭で育てている。園芸に熱心。
息子には厳しく育ている、手を出すことも
ヘンリー・キタリッジ(リチャード・ジェンキンス)
オリーヴの夫。町で薬局を営んでいる。
オリーヴとは正反対で、なんでも前向きにとらえる性格で町の人にも好かれている。
まあ、考えてみれば薬局なんて町の人たちのためにあるような者だから、好かれないと仕事にならないよね~。
ホントにいいおじさんな感じで、薬剤師っていうより、牧場を経営しているおじさんという風貌。
どうやら、新しく薬局に勤めることになったデニースに、友情以上の感情があるみたい。
クリストファー・キタリッジ(ジョン・ギャラガー・Jr)
オリーヴとの1人息子。オリーヴに厳しく育てられ、カウンセラーに通っている。
一度 実家のある町で結婚して居をかまえるが、結婚に失敗し、ニューヨークへ。
2度目の結婚はオリーヴに知らせず、2度目の妻に会ったのも妊娠してから、その時にはヘンリーは寝たきりになっていた。父親に孫の顔を見せてやれなかった。
よくもまぁ、あのお母さんの元で普通大きくなったと感心、どうやら医者になったみたい。普通ならグレソウだけど、そんな勇気もくじけるほどの母親のいびりかな(*’ω’*)
ジム(ピーター・マラン)
オリーヴと同じ学校に勤める教師。オリーヴと何か関係がある目くばせぶり。
1話で事故にあってしまう。
デニース(ゾーイ・カザン)
ヘンリーの薬局に勤める娘。ヘンリーによくしてもらって、夫とヘンリーが一緒に狩りにいたときに事故で最愛の夫を亡くしてしまう。
若くして未亡人になった、デニースは、ヘンリーのやさしさに戸惑いながら、どこまで行っちゃうのかと心配したけど、夫を銃の事故で殺した犯人と再婚する。
オリーブには「ねずみみたい」と言われるが、純粋な可愛い子。
ジャック(ビル・マーレイ)
3、4話で登場。70代になってヘンリーを亡くし、息子とも絶縁状態のタイミングで出会う。
ジャックも、娘がレズビアンであることに絶望し、娘と会っていない。妻にも先立たれ、何のために生きているのか。。。
豪邸にすみ、スポーツカーに乗り、1人くらし。
同じような身寄りのオリーブと出会って、何か通じあったのか?
『オリーヴ・キタリッジ』 生活ドラマあらすじ(ネタバレ)
ストーリーは、 2012年にエリザベス ストラウト が書いた小説「オリーヴ・キタリッジの生活 」が元になっている。
映画でもこれだけ丁寧に描かれているので、ぜひ原作を読みたくなる。
オリーヴ・キタリッジという女性の半生(40代から70代まで)が描かれている。オリーヴは教師、夫は薬剤師、息子は1人という3人家族でアメリカの北東部のメイン州のクロズビー(架空の町)に住んでいる。
4話で完結だが、オープニングは、オリーブが銃を持って森に入っていくシーンから。遡って話がスタートしている。
最初はオリーヴがとにかく何にでも怒っている。
夫がバレンタインにチョコとカードを贈っても、にやりともしない。
夕食の席は、オリーヴがずーっと息子をけなしている。
そしてオリーヴは、奥さんのいる同僚とプラトニックな浮気をしている。
夫はそれに気づきながらも「出ていかないよな」と弱気だけど、心からオリーヴを愛している。
息子は、妻や自分の生き方をオリーヴに、認めてもらえず、2回目の結婚式には親を呼ばなかった。
ヘンリーが倒れて4年介護した後に、未亡人となり、妻をなくして1人になったジャックと出会い、ストーリーは幕を閉じる。
『オリーヴ・キタリッジ』感想
言葉にすると本当に淡々として、キットどこにでもある、私だって一部が経験したことのあるストーリー。
それだけで、ここまで見せる画力というか、演出、演技って素晴らしい。
ある意味人間らしさを見た感じ。
どこかで、不平不満ばかりいうオリーヴに「幸せになってほしい」と思うのは私だけだろうか?
こんなに嫌味や不満が出るのは、きっと何かを象徴している気がする。