ウィッチャーの事件簿シリーズ 名家の秘密のキャストと感想(ネタバレ)




ウィッチャーの事件簿シリーズ 名家の秘密のキャスト

ジャック・ウィッチャー警部

1842年にスコットランド・ヤード刑事課が創設された際に、最初に刑事になった8人のうちの1人ということで、「最初の刑事」と呼ばれている。
実在したローヒルハウス事件でトラウマを抱え、刑事を退職し私立探偵となった

エドワード卿

スコットランドヤードとは反目する議員、そのためウィッチャーに息子夫婦を狙うアシム・ジャボー探しを依頼する。

傲慢なオヤジ!名誉と地位を重んじる貴族。

チャールズとキャサリン

エドワード卿の息子チャールズと妻キャサリン

インドに戦争で派遣されたあと事業をおこし20年ほど滞在後、子供2人とイギリスへ帰国

チャールズはボンボンで、キャサリンはお嬢様という印象の典型的なお金持ち夫妻。何か勘違いしているのか、それとも18世紀中頃の上流階級の人間はこんな感性なのかな?



インド人3兄弟

ジーナット・カーン:イギリス家庭の子守り

アシム・ジャボー(アブドル・カリム):チャールズを狙っている

ロシャン:アシムと一緒にイギリスへ来て行動を共にしている

イギリスは18世紀中頃からインド植民地支配を推し進め、1857年のインド大反乱を武力で鎮圧した歴史からイギリス人はインド人を下に見ていた。その事が今回の事件の背景に。

ジョン神父

教会で寝る場所、食べ物、水を与えている

髭に囲まれてギョロっとした目、一見悪者かと思いきや家のない人、貧しい人に食べ物を宿を与えている立派な神父。

シャーロット・パイパー

ウィッチャーが住んでいる部屋の家主、夫を亡くした未亡人

クリミア戦争で看護士をしていた。

戦場で戦死の治療に携わっていたというだけあって、気丈で清楚な女性。そして気さくに世話や話ができるのは大家向き!



ウィッチャーの事件簿シリーズ 名家の秘密の感想(ネタバレ)

エドワード卿に依頼され、息子チャールズの命を狙うインド人アシム・ジャボーを探すよう依頼を受ける。

インドから渡英しているので船宿を探し、死体で発見。その時にアブドル・カリムと名乗っていたことが分かる。

アシムは弟と渡英しているので、弟はチャールズを犯人と思って復讐する可能性がある!とチャールズに告げる。

(人が死んだ事件をうやむやには出来ない!と声を荒げるウィッチャー!正義感あふれる態度が印象的💛刑事はやっぱり正義感がないと!ウィッチャーは今は私立探偵だけど、その正義感から仕事もできたし、最初の刑事としてスコットランドヤードに配属になったんだと想像できる)

ウィッチャーの調査が始まり、船旅でアシムと話していた女性を探し突き止める。やはりインド人で子守りとして船旅に同行していたのだった。

あまり収穫がなく、その後の調査で兄弟が隠れていたと思われる教会を探し、ジョン神父に伝言を残す。

追い詰められたと思った弟ロシャンはウィッチャーの肩を刺してしまう。

ジョン神父の教会へ立ち寄り事情を話すと偶然にも週2回手伝っていたパイパーが手当てをしてくれる。あまりの手際の良さに話を聞くと

「クリミア戦争で看護士をしていたの」と話す。

(パイパーも辛い経験をしているんだなぁ)

そしてさらに、ロシャンはチャールズの家に押し入る。その場にいたウィッチャーはなだめて、ナイフを取り上げたところ、チャールズが来て撃ってしまう!!!

驚いたウィッチャーは「早く医者に見せないと死んでしまう!」だけど世間体を重んじるエドワードやチャールズは内密にしてほしい。と懇願する。

ウィッチャーはパイパーを呼び、治療を依頼する。

心臓と肺には傷がないがあとは本人の気力しだい。しばらく看護を依頼するウィッチャー。




チャールズの家で、ジーナットの写真を見つけるウィッチャー。

チャールズの子供はジーナットとの間の子供と気が付き、そこへジーナットが子供を奪いにくると考え、非難させていたキャサリンの隠れ家に向かうが、すでに子供たちはいなくなっていた!

子供もジーナットの行方も見つからず、途方に暮れるウィッチャー。

パイパーにウィッチャーは昔ばなしをする。

自分も子供がいて、仕事をすることで家庭が幸せになると思って家庭を顧みなかった。それが原因だと思うが、妻と息子が電車の線路際で遺体で見つかった。

(そうなのか~だから子供や親子に優しいんだ💛)

そんな時に、やっぱり子供を探しに、ジーナットがやってきた。

「子供はいない。奪ったのはジーナット、君ではないのか!弟のロシャンも怪我をしてここにいる。」

子供たちを連れ去ったのはジーナットではなかった。

子供たちのそばにいて、子供たちを隠してしまいたかった人物!!!

家柄、格式、名誉などを重んじるエドワード卿の妻が、犯人だった。





フランス行きの列車に間に合い、子供を救い出す、ジーナットとウィッチャー達。

ここから、名家の膿がでる。

チャールズは家柄を重んじる両親に圧倒され、インドで自由に恋をして仕事をしていた。

が、甘やかされたチャールズは事業が傾いたときに父親にたよるような親に依存している性格。

ジーナットは、子供を帰してくれれば、弟を刺したことも許すという。

アシムを殺した犯人も見つかり、チャールズは警察に行かずにすんだ。

そしてジーナットと子供たち、ロシャンはインドに帰る船に乗り、見送るチャールズ夫妻。

そして事件解決して宿に帰るウィッチャー。

礼金を渡したことで、気を悪くするシャーロット。

どうしていいのか分からないウィッチャーは、庭をきれいにしてスミレの花束をシャーロットに渡す。

嬉しそうなシャーロットの顔でラストシーン。



ウィッチャーの事件簿シリーズ実話・原作ケイト・サマースケイル

TVシリーズ ウィッチャーの事件簿の1話 ロード・ヒル・ハウス殺人事件は実話を、ケイト・サマースケイルが『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』(The Suspicions of Mr Whicher or The Murder at Road Hill House)として書いたものが原作になっていた。

ケイト・サマースケイル

誕生 1965年
職業 作家、ジャーナリスト
国籍 イギリス
最終学歴 スタンフォード大学
代表作 『最初の刑事――ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』『ネヴァーランドの女王』

サマースケイルは日本、イングランド、チリで育った。日本にもいたことがあるなんてびっくり。だからと言って日本に関係のあるストーリーがあるわけではないが、なんとなく親近感。



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