今回はジャクソンの妻 スーザンのお話
イギリスはまだまだ男性上位の社会。
女性の仕事は娼婦と安価できつい工場の労働者。
女性の独立に焦点を当てています!
リッパーストリート シーズン2-3の登場人物(キャスト)
エドムンド・リード警部補
主人公ロンドン市警の警部補。過去、未解決の切り裂きジャックを追っていた。
ベネット・ドレイク部長刑事
リードの部下で相棒。戦争の訓練で鍛えた腕っぷしをかわれている。
ホーマー・ジャクソン大尉とスーザン
ジャクソンはアメリカ人の検察医。軍医で探偵をしていた経歴をもつ。娼婦宿のママ・スーザンと駆け落ちしてロンドンに住んでいる。
フライト巡査刑事
若くて優秀な刑事。新しくリードの部下になる。
レイン・ソーネル
劣悪な労働環境で働いたことで妹アグネスを亡くし、それから女性の自立を目指すリーダーとなる。
ゴブデン議員
女性として市議会へ立候補する。女性の自立を提言していて、レイン姉妹と面識がある。
リッパーストリート シーズン2-3のあらすじ(ネタバレ)
ローズが働く演芸場でウォルター議員と踊り子エティがいなくなる事件が発生。
リードとドレイクが駆け付けるとそこには、ジャクソンとスーザンも観劇にきていた。
ローズは久しぶりにドレイクと会って複雑な顔
(もしかしてまだ想いがあるのかな?)
ローズの話を頼りに現場検証をしていくと、誘拐されたと思われる通路は下肥の運搬道。運搬者アーウィンから「最近女性の盗賊一味に馬車を奪われた」と聞き、それが使用されたと推測する。
官舎へ帰ると、ベスト記者と遭遇。
ベストは「ウォルターから直筆の手紙が来たのでそれを明日の記事にするんだ」と、その新聞を読むリード。
新聞には「私(ウォルター)は立候補を取りやめ、ゴブデンとの裁判も放棄する」と書いてある。
次の選挙でウォルターと一緒に立候補しているゴブデン議員は女性で、女性の支援者が多い。
女性の自立を目指していることで、こんどの選挙は注目されている。
そこで、ゴブデン議員に署まで来てもらって、「ウォルターが誘拐されたが、何か女性支援者の名簿を提出してほしい」と依頼する。
ゴブデン議員は「まるで、警部補の部下になった気分だわ」と言い捨て出ていく。
一方、スーザンの娼婦宿で、新入りのアイダがお客に「変なことを強いられている」と聞き、止めさせるために部屋に入ったところで、客が血を流して倒れていた、そのあとスーザンも気絶させられて、馬車でどこかに連れていかれる。
ジャクソンと一緒に売春宿に駆け付けるリードとドレイク。
以前からのお客ということで、ローズと今はドレイクの妻ベラに話を聞く。気まずそうな、ローズとベラとドレイク。
(売春婦だったのでお客とのやり取りを話す方も、聞くドレイクもつらいだろうな(泣))
そして、誘拐されたお客はトーマス・イーライという弁護士と分かる。
そして同じく、ゴブデン議員から、「マッチ工場で劣悪な環境だったためマッチのりんが骨にたまり顎から壊死したものがいた。アグネス・ソーネルもその1人。確か姉妹がいた。ハクニー教会へ身を寄せるが冷たくあしらわれたと聞いている。」
アグネスの姉は、レイン・ソーネルと判明し、レインにイーライとスーザンが誘拐され、教会の近くに住んでいると推理する。
レインはスーザンを同類と感じている。
それは、雇っている女性たちを大事にしているのと、女性の誇りを捨ててないから。
レインは、女性を解放するために、盗みを覚えさせ女性の集団で生きていくことをしている。
スーザンは、女性に売春させてその売り上げで病気になれば治療をし食べ物とベッドを与えている。
スーザンはレインの考えが分かるが、男たちに復讐をしてもそれは「男たちが私たちにしていることと変わらない!」と話すが、レインには理解できない。
(妹を助けられず、小さいころから男の暴力に耐えてきたレインには、男に復讐することで生きてこれたんだろう(泣))
スーザンは身代金の要求を誘拐された男3人の人差し指をもって戻ってくる。
身代金を渡す場面で、レインの居場所を見つけ、誘拐された男たちを救出する計画。
しかし、レインの方が上手でお金をとられ、スーザンもレインの後を追っていなくなる。
レインが、逆上して誘拐した男たちを殺そうとしたところに、ジャクソンが現れ、レインを背後から射殺。
最後まで、スーザンはレインを助けようとしていたが、ままならずレインは死んでしまう。
リードによって、誘拐された3人は助けられ、女性たちは連行される。
リッパーストリート シーズン2-3の感想
日本でも『あゝ野麦峠』で書かれたように製紙工場で女性が病気になるまで働くという時代があったけど、女性が地位向上を目指すことの大変さが描かれています。
スーザンは女性の身体で収入を得ているけど、そこで働いている女性たちはスーザンに感謝をしている。私にはそこがよく分からなかったけど、時代背景やスーザンの人柄、身体を売ること以外ではいい環境を提供しているということかな?
そしてそのスーザンも、家賃と俺のものになれと言われていることで“男”に縛られているということに気づいていく。
レインの妹がかかったりん性壊死
イギリスでは大量生産のために19世紀ごろからマッチ工場が建設された。
マッチ製造は大部分が手作業であり、特別な訓練を必要としない単純な仕事であった。そのため若い女性や子どもが低賃金で雇われ、1日12~16時間働かされた。
そしてこの仕事は、見るも恐ろしい職業病をもたらした。アゴが崩壊するリン性壊死である。
見ていて怖かった((+_+))
こうやって誰かの犠牲の上に文明が進化しいているんだと、本当に昔の人たちに感謝しかありません。